雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」
ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。
今週のテーマは、「今後のビジネスマンに必要なスキル」について。
コミュ力と人当たりの良さが、今後のビジネスマンに必要なスキル
(イラスト:西アズナブル)
ホリ 前回は「これからの時代、仕事をしていく上で〝コミュ力〟が大事」と言ったけど、それを痛感したのが「ライザップ」なんだよね。ライザップの採用の仕方はスゴく正しいのよ。
ひろ ほう、どういう採用方法なんですか?
ホリ ライザップのトレーナーって100人応募があっても3人くらいしか採らない(採用率3.2%)んだって。で、どんな人を採るかというと、コミュ力が高い人や人当たりのいい人。
ひろ でも、面接の限られた時間で、そんなにすぐわかります?
ホリ わかるよ。だって、面接ってコミュニケーションじゃん。だから初見で「この人、なんか親しみが持てるな」と思えば採用するし、そうじゃないとフィットネス業界でそこそこの経験があっても採用しないらしい。
ひろ へえー。
ホリ 俺もライザップでトレーニングしたからわかるけど、トレーニングをしててもイラッとしないんだよ。トレーニングや食事管理は厳しいけど、イライラしないの。まあ、俺が習っていたトレーナーが、ライザップのトレーナーを指導する立場の人だったからってのはあるだろうけど。
ひろ そりゃ、うまいでしょうね。当たり前ですけど。
ホリ 指導もうまいんだけど、何より「この人のためにトレーニングを頑張らなきゃ」って気持ちになるんだよ。
ひろ え!?この人のために頑張る? でも、実際にトレーニングするのは堀江さんですよね。トレーナーのために堀江さんが頑張るんですか?
ホリ そんな気持ちになるのよ。不思議なんだけど……。
ひろ ちょっと何言ってるかわかんないです(笑)。
ホリ 何言ってるかわかんないけど、そういう気持ちにさせられたのは事実なんだよ。
ひろ う〜ん……。
ホリ 例えば、俺が10kg痩せたら、担当のトレーナーはうれしいじゃん。その人の実績にもなるし。
ひろ はいはい。自分が頑張って痩せて、そのトレーナーの成果にしてあげたいと。
ホリ そんな気持ちにさせられちゃうのよ。で、なんでこういう感情になるかというと、そのトレーナーはいい人だし、コミュニケーションがうまいから。それがモチベーションになって、つらいトレーニングも続けられるの。人間って自分のためにやろうと思うと三日坊主になるけど、誰かのためにやろうと思うと三日坊主にならない確率が高くなるんだよ。
ひろ 話を聞いていると、ちょっとした疑似恋愛ですね?
ホリ 恋愛ではなくて、すごい仲のいい友達みたいな感じ。
ひろ へー。じゃあ痩せた後も仲良かったりするんですか?
ホリ ならない。だから、ライザップをやめたら体重がまた戻っちゃったりするんだけどさ(笑)。
ひろ ははは(笑)。
ホリ でも、とにかくトレーニング期間中は、そのトレーナーとすごく仲良くなるわけ。トレーナーにその日の食事内容とかのレポートを出していると、交換日記をしている感じになっちゃう。
ひろ その人は女性ですか?
ホリ 男性。
ひろ 男性と交換日記をして、その人を喜ばせたいと思う、堀江貴文(笑)。
(この続きは、現在発売中の『週刊プレイボーイ』でお楽しみください)