雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」
ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。
今週のテーマは、「ヤフー」について。
「ヤフー」新体制指導。何が変わるのか?

ホリ 「ヤフー」の新経営陣がニュースになっていたね。なんでも、新体制の3トップは起業家出身らしいよ。
ひろ 生え抜きの社員が出世したわけじゃない、というのがいいですよね。
ホリ だよね。
ひろ ちなみに「日産自動車」会長のカルロス・ゴーンさんは、「ミシュラン」や「ルノー」を経て日産のCOO(最高執行責任者)になりましたが、めちゃめちゃ評価されていますよね。でも、ゴーンさんの件がなかったかのように、会社員を長く続けてきた人が社長になるルールが根強いっすよね。
ホリ 欧米では外部から幹部を連れてくるのは主流だよね。
ひろ ええ。外部から優秀な人をヘッドハンティングしてきたほうがうまくいくっていうのは、欧米ではメジャーだったりします。
ホリ バチバチやり合ってたライバル会社に引き抜かれたり、移籍することも珍しくない。まじめな話、日本のビジネスマンは『島耕作』の読みすぎだと思うよ。
ひろ まあ、既存の事業をそのまま続けたり、ちょっと伸ばすぐらいなら問題はないと思いますけど、新規事業を始めるのは微妙。新しいビジネスをつくることができるのは、ある種の才能だと思うんですよ。会社員を長年続けてきたからって、できるようになるものではないですから。
ホリ ヤフーはここ最近業績が思うようにいってないけど、その大きな要因はスマホシフトに完全に乗り遅れたことがあると思う。特にフリマサービスが顕著で、「ヤフオク!」は「メルカリ」にだいぶまくられているじゃん。そういった鬱憤は社内でもかなり溜まっているだろうし、新経営陣を筆頭に何かやってくれるんじゃない?
ひろ 僕的には、今までの柱だったビジネスと全然違うことができるかどうかにかかっている気がします。既存のサービスをちょっとずつ良くする方向では、今までとそこまで大きくは変わらないですから。とはいえ、一発逆転のデカいのを狙う戦略はあんまりよくないと思うんですけどね。
ホリ どういうこと?
ひろ いろいろやってみて、当たりそうな手応えを感じたら伸ばす方法が効率が良いんではないかと。例えば、すでにお客さんがいて、実際に動いているビジネスやサービスのほうが、一から立ち上げるよりも有利ですし。
ホリ ひろゆき的には、具体的にどんなサービスに注目してんの?
ひろ 動画サイトの「GYAO!」とかまだ伸びる余地があると思います。海外ユーザー向けに提供している、日本のテレビコンテンツってあんまりないっすよね。
ホリ 日本のコンテンツを見たいと思う人は海外に多いのかね?
ひろ 例えば、フランスで開催される「ジャパンエキスポ」には毎年20万人以上の外国人が集まります。アニメとかのニッチな分野でも、世界中のユーザーを集めたら結構な人数になると思うんですよ。アメリカでは毎週のようにどこかでアニメイベントが開催されていますし、アジアでは日本のアニメを見るために日本語を勉強する人もいる。海外の需要をちゃんと獲得していけば100万人規模の有料会員を獲得するポテンシャルはあるんではないかと。
・・・この続きは、現在発売中の「週刊プレイボーイ」でお楽しみください
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