出所から2年半の間に、28カ国58都市を訪れたホリエモン。急成長し続けるアジア諸国、停滞・成熟する欧米などを巡りながら、この日本という国で僕たちがどう生きればいいのか、ホリエモンは考えた。
新刊『僕はどこにでも行ける』発売に先駆け、少しだけ内容を先行公開!
アジアの驚異的な経済発展が止まらない

初めて海外に出てから約20年、各国を旅しながら、僕は世界が変わっていく様子を、目の当たりにしてきた。おそらく世界史のレベルで俯瞰しても、かつてないほど変化に富み、また技術革新のスピードの速い20年だったと思う。
大きな流れとしては、アメリカ・ヨーロッパのゆるやかな衰退と、アジアの驚異的な経済発展だ。中国を筆頭にシンガポール、タイ、韓国、ベトナム、インドネシア……アジア各国に、とてつもないレベルの富豪が増えた。
かつては日本の億万長者たちが幅を利かせていたビジネスの各分野で、アジア諸国の金持ちが、目が飛び出るような額の投資を注ぎこんでいる。チャイナマネーを筆頭にしたアジアの経済力は、完全に欧米に並んだ。というか追い抜きかけている。世界の主要な経済圏は、そう遠くないうちに、欧米からアジアへ移行するだろう。
アジアが発展することは、2000年ぐらいから予測していたので、個人的にはそれほど驚きはない。しかし実際に勢いがつきまくっている様子を現地で目にすると、さすがに圧倒されるものを感じる。
映画産業の主な市場は、ほぼ中国になりつつある。ハリウッドの新作映画の予算の多くを占めるのは、いまやチャイナマネーだ。
たとえば、パラマウントのドル箱となっている『トランスフォーマー』シリーズは、中国企業2社が製作に加わり、中国国内の撮影場所の選定、劇場へのプロモーション、撮影後の編集作業を援助している。同作には中国人俳優の起用も決まっている。
そして2016年の1月中旬、中国の王健林(ワン・ジエンリン)氏が率いる大連万達集団(ワンダ・グループ)は、アメリカの映画会社「レジェンダリー・エンターテインメント」を35 億ドル(約4100億円)で買収すると発表した。王氏は元軍人。一代で不動産と娯楽の分野に帝国を築いた、中国トップクラスの実業家だ。2012年には先に、米映画館チェーンのAMCエンターテインメントを買収している。
・・・続きは先行連載中のcakesにてお楽しみください!
アジアの驚異的な経済発展が止まらない
https://cakes.mu/posts/12451
3/25発売!予約受付中です!