Apple Watchに代表されるスマートウォッチの普及を受けて、京都大学では来年2月の入学試験から受験者が持ち込んだ時計の使用を禁止するとしたニュース(京大入試、時計の使用禁止 スマートウォッチ販売も影響/朝日新聞デジタル)を受けて、ホリエモンがTwitter及びNewsPicksで以下のようにコメントした。
“あほくさ。検索前提の試験にすりゃええやん”
あほくさ。検索前提の試験にすりゃええやん 京大入試、時計の使用禁止 スマートウォッチ販売も影響 – https://t.co/VBUeZsNFpx
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) December 10, 2015
スマートウォッチには計算機能や、ウェブ検索機能などがついており、試験の公平性が害されるとし、京大のみならず、慶応大なども対応を進めている。ホリエモンは以前から「検索力」はこれからの時代に必要とされる重要な能力だと主張しており、今回の主張もそれに沿ったものと思われる。
人間の計算技術はそこまで必要?
このコメントに対して、Twitterで大学受験数学講師の人から、数学の難解な問題でもすぐに答えを出力するソフトなどがあり、計算の技術をないがしては科学が衰えるとリプライが寄せられるも、「そんな技術必要なん?」とコメント。
ん?そんな技術必要なん? RT @Yamazawa_miccie: @takapon_jp 理系科目はそれではマズいです。 難解な積分でも,式を打ち込めば計算結果を出力してくれるサイトもあります。 そして,こういう計算などの技術をないがしろにすると科学は一気に衰える気がします。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) December 11, 2015
計算がちゃんとできないと定理などの理解が甘くなり、数理論理の積み重ねなどに耐えられなくなるのではという指摘に対しても、それは偏見だと指摘した。
そりゃ偏見だろ RT @Yamazawa_miccie: @takapon_jp 計算がちゃんとできない人は,定理などにしても理解が甘くなるので,高度な数理論理とかの積み重ねに耐えられなくと想像できます。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) December 11, 2015
また、過去に公文式でテクニックを教えられて計算が速くなり成績が上がっても、本質的な学力はあがらないとコメントしている。
人間計算機を高速化しても意味ないからねぇ。そら、テストの成績は良くなるけど本質的な学力が上がるわけじゃないから。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) March 28, 2011
こうしたホリエモンの発言の真意はどこにあるのか、かねてより主張している「これからの時代に必要な能力」について振り返ってみる必要がある。
これからの時代に必要とされるのは“検索力”
2011年に世間を騒がせた「Yahoo!知恵袋」を使った京大入試におけるカンニング騒動。その際ホリエモンは以下のようにコメントしていた。
“これから必要とされるのは検索力とか人脈力だと思うけど”
そかなー?これから必要とされるのは検索力とか人脈力だと思うけど QT @picard_1701d 今回のはダメかと。なんでも持ち込み可、でも、その人の知識または考え方が問われるわけで、外部と通信して別の人が答えるのは試験の意味がない。まぁ、さらに別の方法が必要な時代なのかもし
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) March 3, 2011
これからの時代で活躍できる人材に必要とされる能力は「検索力」だとし、ネットを使ったカンニングに大騒ぎする世間や、被害届を出した京大にも疑問を呈していた。
今回の京大による時計持ち込み禁止の取り決めは、カンニング事件以降特に神経質になっているが故の他大学に先駆けた対応なのかもしれない。
そもそもホリエモン自身は大学不要派だが、いずれにせよ大学入試のあり方は考え直されるべき時が来ているのかもしれない。
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