2015年8月、ホリエモンはデンマーク・コペンハーゲンにいた。その目的は、なんとアイアンマンレースに出場するため。
たかぽん(堀江貴文)(8月22日)
アイアンマンレース
piro(8月22日)
コペンハーゲンに何しにいくのですか?
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トークアプリ755からの投稿
アイアンマンレースは、「世界一過酷なレース」と言われている。スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmという完走者をアイアンマン=鉄人と呼ぶにふさわしいレースだ。
そんなアイアンマンレースに出場するため、ホリエモンはコペンハーゲンを訪れていた。果たして無事に完走し、アイアンマン(鉄人)の称号を手に入れることが出来るのだろうか?挑戦の一部始終を追った。
最大の難所、スイム(3.8km)

何度も完走経験のあるオリンピックディスタンスのトライアスロンは、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの計51.5kmに対し、今回のアイアンマンレースは、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km の計226km。レベルが違う。普段はやらない練習も今回敢行し、本番に臨んでいた。
ホリエモンが特に気にしていたのが3.8kmのスイム。知人のプールで2時間ほどガッツリとコーチからマンツーマンレッスンを受け、フォームなどを修正。
その後も仕事の合間を縫って、鎌倉と館山で計2回の海での練習を敢行。教わったフォームをもとに、本番を想定して長い距離を泳ぎ、感触を確かめる。また今回のレースのために、フルオーダーメイドのウェットスーツも新調。不安なスイムに対して万全の準備を整え、ホリエモンはコペンハーゲンへと飛び立った。
アイアンマン直前練習2km swim http://t.co/J8OVWqCMqn
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 17, 2015
そうして迎えたレース当日朝6時。数日前から飲酒も控え、万全のコンディションでスタート会場へ向かう。いよいよ始まる大一番を前に緊張のツイートも。
来ちゃった。アイアンマン。。 http://t.co/SyStiKk8me
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 23, 2015
そして朝7時。会場の大声援に包まれながら、次々と海に飛び込んでいく選手たち。ホリエモンの挑戦がいよいよ火蓋を切った。
中央の黄色のキャップがホリエモン。年代別に時間差でスタートをするのだが、同じスタートの黄色いキャップの選手集団からは序盤から徐々に離されてしまう。平泳ぎでペースを整えるシーンも多く、制限タイムを超えないか心配になるところだ。
中盤では、ホリエモンより遅くスタートした違う色のキャップをつけた選手たちにも次々と追い越される。それでも、終盤までペースを落とさず泳ぎ続けるホリエモン。練習の成果もあり、一度も止まること無く1時間50分のタイムで3.8kmを泳ぎ切った!そのまま次はバイク180kmへと向かう・・・。
得意のバイクに落とし穴!?(180km)

中高時代6年間の自転車通学、大学時代には自転車部にも所属していたホリエモン。バイクにはかなりの自信を持つ。事実、過去出場したオリンピックディスタンスのトライスロンでもかなりのハイスピードを記録し、周りを驚かせていた。そのため、何回も練習を重ねたスイムとは対照的に、バイクに関しては全くの練習無し。180kmという距離は未体験ではあったが、自信を持って漕ぎ始めた。
しかし今回は、そんな得意のバイクで落とし穴が。途中で腰が痛み出し、徐々にペースダウンし始めたのだ。時速30kmで漕いでも6時間かかる長丁場。しかもこの後にはフルマラソンも控えている。この時点で226分の50kmほどだろうか。ゴールはまだまだ遠い・・・。
アイアンマンほどの長時間・長距離のレースでは、レース中いかに効率よく補給食を食べ、エネルギーを溜めるかがポイントになってくる。しかしホリエモンは「お腹が痛くなるから」と補給食にはほとんど口を付けず、結局気合で180kmを走破。ペースを落としながらも7時間ほどのタイムでバイクゴール地点に現れた。休むまもなく最後の大一番、フルマラソンへと向かう。
満身創痍でフルマラソン(42.195km)

バイクを置いて何とか走りだしたものの、首と腰に痛みを抱え、既に満身創痍のホリエモン。更には熱中症による脱水症状と腹痛も重なり、15km地点からは歩くことが多くなる。途中、トイレに駆け込み嘔吐する場面も。しかし「ランで応援されてアガった」と沿道の声援にも助けられながら、徐々にペースを取り戻す。
コペンハーゲンのアイアンマンレース、沿道にはリバーサイドのオープンカフェから応援する人、海沿いのウッドデッキで日光浴してるトップレス美女、EDMガンガンかけて応援するラップしてる人。何れも日本では見られない光景。ランしてて応援されてアガったの初めてかも。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 24, 2015
そしてすっかり暗くなった夜22時過ぎ。朝7時過ぎに海に飛び込んでから、経つこと14時間20分。「YOU ARE THE IRONMAN!!」とDJに鼓舞され、ガンガンにかかったEDMと大声援に迎えられての感動のゴール!壮絶226kmのアイアンマンレースを完走した。
たかぽん(堀江貴文)(8月24日)
アイアンマンレース完走した!超感動した。14:20:36
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トークアプリ755からの投稿
たかぽん(堀江貴文)(8月24日)
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メダルを噛むホリエモンは本当にすっきりと充実した表情に見える。今回のレースではなんと1日で6kgも体重が減ったとの事で本当に過酷なレースだったに違いない。何度も心が折れそうになりながらも立て直し完走したホリエモン。その諦めない心は彼の生き方そのものを投影しているように思える。
ホリエモンが特別なわけではない。ただの一人の男であり、常に全力で向き合い、常に努力を繰り返し、諦めずに挑戦していく。ただこれだけを繰り返しているに過ぎないのだ。今回のアイアンマンレースで彼のそういった部分が見えた気がする。
レース以外も、楽しく、全力で。
明けてゴール翌日は、レースを振り返りながらこんなコメント。
多くの時間が遊びに費やされる社会ではその遊び方をリードする存在が重要になる。遊びのプロ。いまデンマークに来てるけどそれ強く感じる。遊びの達人が其処彼処にいる。アイアンマンレースにしても日本の運動大会的な教育スポーツ的な堅苦しさは皆無。観客も皆EDMとかかけて盛り上げてる。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 24, 2015
ちなみに今回のコペンハーゲン滞在は、ロケット工場視察の目的も兼ねていたそう。
コペンハーゲンに来たのは何もアイアンマンレースのためだけではありません。昨日はNPOで小型ロケットを製造してるコペンハーゲンサブオービタルの工場と洋上打ち上げプラットホームを見学してきました。仲良くなって技術交流しております。 http://t.co/i5DyvR1z9c
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) August 22, 2015
更には美食の街としても有名なコペンハーゲン。滞在中は色々なレストランに足を運び、情報をグルメアプリ「テリヤキ」にアップしていたホリエモン。遊びも仕事も見境なく全力で取り組み、全力で楽しむ。実にホリエモンらしいコペンハーゲン滞在、そしてアイアンマンレース挑戦であった。
またこの度、ホリエモンのトライアスロンチーム「TRICERATOPS THE TRIATHLON COMPANY」のファミリー団体「Trilobites the Triathlon Company」を設立!ホリエモンと一緒にトライアスロンに挑戦したい方は必見だ。気になる方は、Facebookページに「イイね」を押して続報を待って欲しい。
Trilobites the Triathlon Company
https://www.facebook.com/trilobites
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実は私も参加してきました。堀江貴文。ドエム人間しか参加しないアイアンマンレースの過酷すぎる物語『10月の満月に一番近い土曜日』
http://honz.jp/articles/-/41818
「“遊び”のプロが時代をリードする」ホリエモンが見据える未来の仕事
http://goo.gl/gg7MZ4