BLOG

ホリエモンが『サピエンス全史』を解説!人間が人間ではなくなっていく!?

カテゴリー:
おすすめ書籍

スペシャル対談 堀江貴文 × 山形浩生(翻訳家・評論家)
もうフィクションにすがる生き方はやめよう! 世間に一石どころか、大岩を投じ続ける実業家・堀江貴文と、経済学やIT文化に詳しい翻訳家・評論家の山形浩生氏は、現代のフィクション性をどう読み解くのか。『サピエンス全史』を滑走路にして、気になる現象から現代人の生き方まで、意見交換をしていただいた。

構成:宮島 理 写真:阪巻正志

※6/15発売『まんがでわかる サピエンス全史の読み方』に掲載されてます巻末対談の抜粋です。

未来は人間が人間でなくなっていく!?

堀江 この『サピエンス全史』は、なんでこれだけ売れたんでしょう?

山形 例えばトランプ現象が起きたりと、既存の枠組みとか・物語・に対してみんなが疑いの目を向けるようになったところに、この本がちょうどハマったということじゃないですか。「みんなが当たり前と信じてきたことはフィクション、妄想だよ」と、うまく説明してあげた。

堀江 『サピエンス全史』は、人間のフィクション性みたいなことを突き詰めていって、最終的には人間は生物じゃなくなるといったことまで匂わせてますね。人工知能(AI)とかサイボーグなどによって、人間が人間ではなくなっていく。

山形 人間と機械との合成といったことは、既に日常の中に起きていますよね。観光地なんかだと、風景そっちのけで、みんなスマホやタブレットを見ながらバーチャルな情報の世界、すなわちフィクションの中を歩いている。完全にスマホに操られています。せっかくミャンマーに来ているんだったら、スマホはやめて周りを見ればいいと思うんだけど(笑)。
結局、人間がスマホなど機械との共生関係の中で生物として存在するようになってしまっている。それがだんだん広がっていくと、機械からの信号に対する反応の中でだけ人間が生きていくことになってしまうかもしれません。

堀江 実際に、「ポケモンGO」がそうですよね。お台場にレアポケモンの「ラプラス」が出るということになったら、何百人という人たちが移動して大渋滞になっちゃった。「あ、人間ってこうやって動かせるんだ」と思いましたよ。

山形 ゲームが人間を操るということでいうと、今、ロシアで現実に人を自殺させるゲームが社会問題になっています。SNS上で行われる『Blue Whale』というゲームを通して、人にいろんなことを命令していくんです。例えば、毎日ホラー映画を見させたり、暗い音楽ばかり聴かせたり、体に傷を付けさせたりする。『Blue Whale』というゲーム名の通り、体に鯨の入れ墨をさせたりもします。
そうやって命令していって何十日か経ったところで「自殺しろ」と命じると、本当に自殺してしまうわけです。ゲームの・達人・になると、100人くらい自殺させていて、その罪で逮捕されています。最近はこのゲームが中国にも入り込みかけているので、SNSで注意喚起が行われているそうです。
こうした現象を見ても、人間の生物学的な側面とか自由意思みたいなものって、案外簡単に乗っ取られてしまう可能性があると思いますね。

貨幣と信用のフィクション性をさらに高めた「ビットコイン」

堀江 人間が作り上げたフィクションの中でもっとも興味深いものといえば、やはり貨幣でしょう。お金というフィクションは非常によくできています。世界で一番通用しているフィクションですよね。
それに対して、おそらく国家というフィクションはそこまで普及していないと思います。例えば、インドネシアの外れの外れにあるような島を訪ねて、住民に「あなたはインドネシアという国家の国民ですよね?」と聞いても、多分、彼らに実感はないでしょう。しかし、そういう島でもお金は流通しているはずです。

山形『サピエンス全史』でも、牢屋の中でさえお金が流通していることについて触れていますね。牢屋では、例えばタバコなどがお金として代用されるわけですが、どういう状況でもお金というフィクションを機能させようとするのは面白い。

堀江 でも、日本の牢屋の中では、実際にはお金は使えないですけどね。日本の牢屋は管理が非常に厳しいので。

・・・続きは、本書の巻末対談として掲載されております。ご購入の上お楽しみください

友だち追加数