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なぜ感情論は危険なのかーーホリエモン、ビートたけしの「射殺しろ」発言に苦言「行き詰まる社会を作る」

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堀江貴文, 頭の体操

ビートたけし氏が「ビートたけしのTVタックル」で、熊本地震の被災地で起きている空き巣被害について「あいつら射殺しろよ」と発言、激怒したという記事(たけし、被災地での空き巣に激怒「あいつら射殺しろよ」/SANSPO.COM)に対し、ホリエモンが以下のようにコメント。

“被災地での空き巣は人間として最低の行為であるのは完全に同意するが「射殺しろ」と社会的影響力がある人がいうのは問題がある。窃盗罪の処罰の最大限を適用しろって言うのは良いけどね。こういう感情論が厳罰化を推進し行き詰まる社会を作っていく。。

こんなこと公に言う人あんまりいないと思うけど言わざるを得ない。恐らくまたテレビとかで叩かれると思うけどさ。。言っていいこととダメなことはあるよ。今のたけしさんがいうとシャレでは済まないと思う。”

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被災地での空き巣が人として最低の行為であることに違いない。けれど社会的影響力ある人物が、窃盗という罪に課せられる量刑に感情論を介在させ、言及べきではないというホリエモンの主張。

被災地での空き巣という悪質な行為自体と、その処罰は切り分けて言及すべきであり、感情論が幅を利かせてしまうと「厳罰化を推進し行き詰まる社会を作っていく」。その結果失敗が許されない社会、叩かれる前の自主規制が常態化するなど、一時、一事例の感情論がその後の社会のあり方に悪影響を及ぼす可能性も十分にありうる。

さらに「あいつら射殺しろよ」発言はシャレで、それをわからない人は馬鹿であるというリプライに対しては、「そういう馬鹿が結構いるんだよ笑」とツイート。字面通りとらえる人は一定数おり、その危険性は決して無視できるものではないとコメント。

感情論はなぜ危険なのか

被災地という場所の特異性、そこに空き巣という形でつけこむ卑劣な精神と同情の余地はなく、感情論が巻き起こりやすい状況ではある。

ではなぜ感情論が危険なのか。「行き詰まる社会を作っていく」とホリエモンはいうが、今回の件に限らず感情論は物事の硬直化、保守化を招く。不必要なバッシングが巻き起こることで悪しき前例が作られたり、次の被害者が生まれる事案さえあるのだ。

その一例が、こちらの記事にもまとめた“前科者批判”。

「感情論が再犯率を上げている」ホリエモンが”前科者非難”に反論

過去に刑罰を受けたことがある前科者に対する、世間の冷ややかな目線、刑を全うした後も続く差別やバッシングといった攻撃、これらは法律の外にある感情論が引き起こしている。

感情論に起因する差別意識は、更生の妨げになり、再犯率を上昇させる結果になっていると、服役中の経験、日々Twitterなどに寄せられる差別的な発言といった実体験から主張。

ホリエモンはこれまでも、社会を行き詰まらせる言動や世間の空気感には常に敏感に反応し、警鐘を鳴らし続けている。

今回のビートたけし氏の発言に関しては、その社会的影響力とテレビ番組というマスにアプローチするメディアを通して発言される内容としてはふさわしいものではなかった。感情論のその先に、どういった社会が待ち受けているのか、そこの想像力は常に必要である。

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