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ホリエモンのオススメ本と読書術を公開!/新刊『新世代CEOの本棚』

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時代の最先端をゆくCEO10人が自らの本棚から愛読書を公開した新刊『新世代CEOの本棚』
ホリエモンも本著に登場し、読書術やオススメ本を紹介している。本日は一部その内容をご紹介!

本を読んだら、感想を短くまとめて即アウトプット

「CEOの本棚」というテーマをのっけから否定するようで申し訳ないんだけど、座右の書とか、人生で影響を受けた本というのはありません。本は1回読んだら終わり。何度も読み返す人は、何のために読み返しているのか、逆に聞きたいくらいです。

むしろ、本を読んだら、読んだ感想をすぐにアウトプットをする習慣をつけるといいと思います。ブログとかで簡潔にまとめる。簡潔というのがポイントで、読書感想文をだらだら書くと良くないんです。

だから、僕はNewsPicksのコメントをだらだら書いている人をいつも批判しています。なぜかというと、まとめきれていないからです。自分の中で要約して、400字くらいでその本の魅力を伝える。長いと読む気になれないですよね。

紙媒体だと1200字とか1600字とか、文字数が決められているから、その中でビシッとまとめる訓練もできました。でも、ネットは文字数制限がないから、自分で意識して短くまとめないと、ついだらだら文章を垂れ流すことになってしまう。

140字のツイッターはすごく練習になります。本のキャッチコピーをつける気持ちで、短く言い切る。そういう練習を普段からしていれば、アウトプットの質は高まります。

たとえば、ジェームズ・D・ワトソン『二重螺旋【らせん】』のキャッチコピーは、「ワトソンは山師とポジショントーク」。これくらい短くまとめれば、読む気にもなるし、ツイッターでも紹介できるじゃないですか。

ワトソンと僕の仕事のやり方は近い

二重らせんを発見したワトソンは、完全に山師です。ヤマを張って仮説を立てまくり、飽くなき野心とポジショントークでライバルたちを出し抜いて、ノーベル賞を取ってしまった。あれを見ていると、自分でも取れるな、と思います。

当時は核酸のアデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)があり、アデニンとチミン、グアニンとシトシンがちょうど同じパーセンテージであることはわかっていたけれど、まだどういう構造になっているかがわかっていなかった。

だから、いろんな人たちがDNAの構造研究を進めていたんだけど、当時、最先端の放射線を使って結晶構造を研究していたロザリンド・フランクリン、通称ロージーが撮ったX線回析写真が「二重螺旋」の発見に決定的な役割を果たします。

ところが、この写真は、同僚のモーリス・ウィルキンスがこっそり彼女の研究室から持ち出したもので、ウィルキンスはちゃっかりワトソンやクリックとともにノーベル賞に名を連ねたけれど、ロージーは受賞の4年前に卵巣がんで亡くなってしまったんです。

ロージーはめちゃくちゃ偏屈で、人とあまり交流しなくて、技術に磨きをかけることに執念を燃やす実験屋タイプ。だから、ロージーが自分で二重螺旋を見つけられたかというと、それはまた別な話なんだけど、彼女のヒントがあったからこそ、ワトソンらは二重らせんの可能性に気づいたわけです。

20世紀最大の発見のひとつで、決定的な役割を果たしているにもかかわらず、その栄誉を浴びることなく、若くして病で亡くなってしまう。なんて残念な人生なんだろうと思います。

片や、ワトソンは名声を得る。一方のクリックは純粋に研究者タイプ。ワトソンは、クリックみたいな優秀な研究者をつかまえてきて、うまいこと、つまみ食いしてプロデュースした結果、ノーベル賞級の成果を手にしたわけです。

僕はそういうプロデューサーだったらなれるな、と思います。僕の仕事のやり方に近いので。

野口英世のクズっぷりが最高な『遠き落日』

僕は、渡辺淳一さんの『失楽園』とかは1ミリも興味ないんですけれど、彼の医療小説は面白いですね。明治時代を生きた日本初の女医、荻野吟子の生涯を描いた『花埋【はなうず】み』とか、いいですよ。

渡辺淳一さんは、札幌医科大学で整形外科医をしていたとき、日本初の心臓移植手術をした教授がいて、脳死判定をして心臓を摘出して移植したそのやり方がちょっと強引だったんじゃないかと、小説『白い宴』(原題は『小説・心臓移植』)で大批判をして大学を辞めています。まだ脳死判定基準がなかった時代の話です。すでに小説家と二足のわらじだったから、それをきっかけに上京して、作家として大成したわけです。

代表作の『遠き落日』も、野口英世のクズっぷりが最高です。「男芸者」と呼ばれ、何度も借金をしては踏み倒すクズっぷりを余すところなく描き切っています。よくこれで千円札になれたなと思います。

私財をなげうって野口英世の散財を支えた歯科医、血脇守之助が後年、息子に向かって「男にだけは惚れるな」と言ったというのが印象的です。「惚れて女に注ぎこむ金はしれている。しかし男は怖い。一度吸われたら、どこまで吸いとられるかわからない底なし沼である」

野口英世のスポンサーはみんな、家を一軒つぶしてしまうような大変な目に遭っています。アメリカに留学するときも、「もうこれが最後だぞ」と念を押されて、ものすごい費用をかき集めて横浜に行くんですけれど、送別会で芸者を借り切って、大宴会をやって巨額の渡航費を使い果たしてしまうんです。

人間、ここまで突き抜けると、ただのクズか、本当にすごいことになるか、どちらかしかないと思います。

 

・・・続きは発売中の新刊『新世代CEOの本棚』にてお楽しみください!ホリエモンのオススメ本とコメントがまだまだ載っております!

また、この本のもととなったNewsPicksの有料記事でも、インタビューの続きが読めます!
CEOの本棚/NewsPicks

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