2016年2月3日から2日間かけて、兵庫県三田市にある『十割そば処 山獲』へ、漫画のリアル狩猟奮闘記『山賊ダイアリー』著者兼ハンターである岡本健太郎さんと堀江貴文さんとのコラボレーション企画に、特別にTERIYAKI美食倶楽部プレミアム会員も参加してきました。
『十割そば処 山獲』は、普段は十割蕎麦を名物としたお店ですが、冬になると猪や鹿を中心としたジビエのお鍋や焼き物を楽しめるお店です。
山獲のご主人は20歳の頃に狩猟免許を取得し、「外来種は別として各地域で昔から狩猟をして食べているものを獲り、食用でない物は狩猟しない。本物の猟師は無駄な命は獲らない」ということを第一とし、いまでも月に数回ほど自ら山に入って狩猟をされています。
ご主人曰く「自然の恵みは本当に素晴らしい。1つの命を頂くのですから美味しくたべれるように努力はしていますが、特別な事はなにもしていません。いまやどこでもお取り寄せが可能となっていますが、やはり地方へ出向いてその土地でいただくということがより美味しさを引き立てているのだと思います。」とのこと。
そんな山獲で食べる鹿や猪は巧みな技で完全に血抜きがされていて、全くと言っていいほど臭みがなく、美味しい。この美味しさを求めて1日約80組が訪れたこともあるそうです。
1日目:ハト、キジ、猪、鹿、カワウetc… ジビエ肉祭り!
1日目は、山獲のご主人から特別に許可をいただき、漫画家兼ハンターでもある岡本健太郎さんが地元岡山県の山で仕留めた食材のジビエを持ち込みで調理させていいただきました。
今回狩猟で捕獲されたのは、ハト、ヒヨドリ、マガモ、キジ、カワウ、ハシブトガラスの6種類。
ハトとヒヨドリは燻製で、マガモ、キジ、カワウ、そしてハシブトガラスの胸肉は贅沢にも炭火で焼いていただきました。
TERIYAKI美食倶楽部のメンバーや堀江さん、岡本さんと一緒に1つのテーブルを囲んで、焼きあがった肉を人数分に切り分けて1人1枚ずつ食べ、味に関していろんな感想が飛び交います。
ヒヨドリの燻製は、臭みがほとんどなくお肉の部分はしっとりとしていて香ばしく、旨味が凝縮されていました。見た目はグロテスクですが食べると意外にも美味しい。それに対してハトの燻製はヒヨドリよりも鉄分を感じるなどとの感想も。
続いて炭火で焼いたカワウは、狩猟時に打った際、頸動脈に当たってしまい血が回っていたためか、非常に生臭さや獣臭といった臭みが強かった印象。狩猟時に打つ場所によってこんなにも味が変わるものかと一同驚愕。
カラスを炭火焼きで食べる!?
そして、待ちに待ったカラスはというと、若干くせのある鶏肉のような味わい。カラスと言われるとかなり抵抗感があるかもしれないけれど、一口食べてみると案外いける。堀江さん含め一同、「あれ?おいしい?」との感想も。
続いて、岡本さんが獲ってきてくださった獲物を食べた後は、山獲さんのジビエ料理と牡丹鍋、十割蕎麦をいただきました。
肉の質の高さに圧倒される!
猪のリブ、ロース、鹿のタレ焼き、キジをこちらも炭火焼でいただきます。炭火ならではの火力で脂がカリカリに仕上がるため食感も楽しめる一品に。
どの肉もまったく臭みがなく、むしろ旨味を感じるほど。猟師であるご主人から狩猟時の仕留め方や打つ方向、血抜きなどの処理の話がより美味しさを引き立たせてくれました。
ここでいただいた牡丹鍋は味噌ベースの出汁と猪肉の旨味が口の中いっぱいに広がり、何杯でもおかわりしたくなる美味しさ。そして最後の〆はご主人自ら打っているという十割蕎麦を頂いて1日目の食事会は終了。
2日目:いよいよ狩猟同行!過酷すぎる山登り、、、、
山獲のご主人と息子さん方の狩猟に同行させていただきました。
今回の狩猟は、山採りのご主人チームと、我々チームとで二手に分かれて獲物を追い詰めたところで単弾で打つという方法です。
まず狩猟犬2匹を放ち、先に山獲のご主人も我々とは違うルートへ向かいました。続いて我々チームも登り始めます。全員蛍光色の上着を身につけて意気揚々と登り始めたのもつかの間、これまで経験したことのないような急傾斜の山道を列を成してぐんぐん登ります。
先頭を歩く山獲の息子さんはさすが普段から登っているからか疲れも一切みえません。途中、休憩を挟んでいたものの普段から運動をしている人とそうでない人とでかなりの差がでていました。
一同息絶え絶えのなか、堀江さんが先頭チームでさくさくと登っていてやはり普段から運動するべきだなと痛感。猪に出会い、目の前で狩猟の様を見ることを期待していましたが、残念ながら今回の狩猟では出会えず。
獲物はいませんでしたが、ご主人から狩猟のお話を伺いました。
猪の解体!?
山登りの後には、ご主人が仕留めて血抜きもしてくださっていた猪を、関節に沿って包丁を入れるなど、ご主人による裁き方の指導を受けながらみんなで解体。
ここでもまた、包丁で切れども切れども全く血が出てこないという、ご主人の巧みな血抜き技に一同ため息をついたのでした。
切り分けた後は、炭火を囲って網焼きにしてお腹いっぱいいただきました。
参加者の感想
Aさん:今回は2日間にわたり、最高のジビエを堪能させて頂き、また堀江さん参加かつ狩猟という超レアな体験もできて、本当にプレミアム感満載のイベントでした。ありがとうございました。 解体されていく猪から血の一滴も垂れてこないことに驚きました。
そして昨夜いただいた鹿肉は人生で一番美味しかった。
今後のTERIYAKI美食倶楽部の動向も要チェックです!
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