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ホリエモン水素自動車で延命するトヨタ、心中する政府を批判

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その他, テクノロジー, 堀江貴文

トヨタが開発を推し進め、国としても後押ししている水素燃料電池自動車(以下:FCV)を懸念する記事(「日本は世界から孤立する」燃料電池車の普及にアメリカは懐疑的 その理由とは?/NewSphere)に対してホリエモンがNewsPicks及びTwitterで以下のようにコメント。

水素は貯蔵性に優れるが可搬性は悪い。製造コストも高い。自動車メーカーとしてガソリンエンジンに代わる参入障壁を作るためにFCVにいこうとしているトヨタと心中するのは得策ではない。自動車はローコストで作れるようになるEVが世界の趨勢。むしろトヨタは燃料電池の技術をキーデバイスとして供給するメーカーになればよいのにと思う。MIRAIに搭載されてる燃料電池のコスパは凄い。

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世界の趨勢である電気自動車(以下:EV)と異なる舵を切り、FCVを推し進めるトヨタ。トヨタと心中するかのようにインフラ整備などでFCVを後押しする国の政策は「得策ではない」と懐疑的かつ批判的な意見を投稿した。

水素自動車(FCV)と電気自動車(EV)を簡潔に比較検証

FCVとEVの技術的相違点、自動車業界の未来を見据える潮流はどうなっているのか。コメント先記事やホリエモンの過去のコメントも交えて見ていく。

①貯蔵性に優れるFCV vs 可搬性に優れるEV

FCVの利点としてあげられるのは、貯蔵性の高さ。現在トヨタが発売している水素自動車「MIRAI」についてホリエモンも「搭載されてる燃料電池のコスパは凄い。」とコメント。高圧水素(気体)として貯蓄し、一回の補充での走行距離はEVよりも長い。けれど水素は爆発性が高く、扱いが難しい。それに比べEVは、電力という安全性が担保された燃料を利用するため、可搬性に優れる。

②水素ステーションは高コスト、EV充電はネットワーク構築で効率化

WSJによると、水素ステーション1つで4〜5億円の建設費、年間約4000万円の運用コストがかかると推定されている。それに対し、EVは分散型のクラウド的蓄電システムで、効率的な充電環境を整える事ができるとホリエモン。官民一体で導入が進められるスマートシティともシナジーが高いシステムだ。

③新たな参入障壁を作るFCV or 参入障壁をなくすEV

水素自体取り扱いが難しいのに加え、FCVは製造コストが高い。トヨタは既得権益を守るため、延命のために、ガソリンエンジンに代わる新たな参入障壁を作ろうとFCVを推進している、とホリエモンは批判する。対するEVは基幹部品が電池と制御システムであり、ロボットによる最適化が可能。既存の自動車メーカーに限らず、ベンチャー企業などもFCVに比べ低コストで参入可能なので、競争原理が働き、自動車が安く買える未来がやってくるという。

④トヨタ vs テスラ

FCVの代表格がトヨタであるならば、EV普及の旗手となっているのがイーロン・マスク率いるテスラ。EV専門の米ベンチャー企業だ。

FCVを非効率的で極めてばかげているとするイーロン・マスクに、ホリエモンも「その通りやん。」と同意。

テスラに期待を込めるホリエモン。今後AppleやGoogleが参入するとされる自動運転社会の訪れで、現在の高級車体販売はブランド構築目的に、EVのバッテリーマネジメントシステムが本命事業になってくるだろうと予測している。

水素自動車の高い技術は、宇宙事業に活用可能

自動車業界の未来がFCVに向かうのか、EVに向かうのか。今の世界の趨勢であるEVが主流になった場合でも、FCV燃料電池技術、開発過程の副産物には十分価値がある。ホリエモンが進めている宇宙事業にも活用の余地があるという。

宇宙ロケットには、爆発性に優れる水素燃料が使われている。FCV開発が進むことで低価格で高圧ガスタンクが量産され、宇宙事業に使用することができるというのだ。このようにたとえFCVが世界の主流になれずとも、その技術価値は大きい。宇宙事業に限らないが、そういったことも踏まえ、トヨタは今の自動車組立メーカーから「燃料電池の技術をキーデバイスとして供給するメーカーになればよいのに」と考えているようだ。

日本の高度成長を支え、経済発展の一端を担ってきた自動車業界が、FCV・EV論争や自動運転社会などの来る未来の変化にどう対応するのか。メーカーとしても、それを支える国としても大きな岐路に立たされている。

▼参考記事

小泉進次郎氏「将来、自動車はペッパーみたいになる」→ホリエモン「ならない笑」
http://goo.gl/oS7aRf

ホリエモン Appleの自動車ビジネス参入にコメント 「シェアされる車」と「シェアされない車」
http://goo.gl/rPIOB9

テスラモーターズのモデルSに乗ってみた
http://goo.gl/2QU8TW